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一〇年前に英国に進出

一〇年前に英国に進出、現在店舗、すでに現地に現われ一定の評価を得ている。英国で一号店を開いたのは一九九一年七月。リバティ社とのパートナーシップによるもの(一九九七年五月に提携解消)。欧州ではこのほかフランス、ベルギーの各一店舗。いずれも現地の消費者に人気が高く成功しているといっていいだろう。とりわけ成熟した消費者にはシンプルで日常の美学をうたったブランドが新鮮に受け止められている。衣食住を一体化したライフスタイル店は例を見ないという稀少性もある。英国では無印は家具や文具など日本以上に生活雑貨の店というイメージが強く定着している。それだけに、生活雑貨が七割を占める商品構成(日本は五割)である。現在、海外戦略として香港にも二号店を出店している。いずれも初年度から黒字が見込めるという。

ICBは働く女性に向けた世界ブランド

ICBは働く女性に向けた世界ブランドであり、キャリアウーマソの本場ニューヨークで企画・デザインし、技術に定評のあるイタリアで素材を調達。そしてアジアで生産、香港から世界九ヶ国へ向け同一価格でデリバリーするという本格的なグローバルシステムである。これは世界戦略で立ち遅れていた日本のアパレル業界はもとより世界的にも注目された。たしかにボーダレス時代のいま、国内市場だけをターゲットにしているわけにはいかないはずだ。現在、ICBは国内八七店舗と欧米の百貨店やアジアの日系百貨店合せて二大都市へ販売している。ところで、オンワードと言えば、日本に既製服革命をもたらした企業だ。かつてオンワードの創業者樫山純三は三越の丁稚奉公から立上った人である。彼もまた、職人というより商人といった方がふさわしい。創業当時は運動服や化粧品の輸入、販売をしていたが、樫山は日本にも既製服時代が到来することを予期し、ホフマンプレス機の導入をはかった。

ディーンのTシャツこそ、カジュアルウェア

Tシャツは、「欲望という名の電車」のマーロン・ブランドのそれより、襟ぐりが小さく現代的である。着丈も短く、ジェームズ・ディーンのはいたジーンズからはみ出ている。わずか数年の間に、Tシャツは明らかにデザイン性が高められている。デザインに変更が加えられた理由は、Tシャツが下着から外着に昇格したためだ。外着らしきデザインが必要になったのである。したがって、正確さを期するなら、デザインが加えられた、このディーンのTシャツこそ、カジュアルウェアで、マーロン・ブランドのそれは、まだ下着時代のTシャツである(下着だったからこそ、プロテスタント的モラルに縛られがちだった、当時のアメリカの大衆にある種のショックを与えたのだ)。ジェームズ・ディーンは、その十分すぎるカジュアルスタイルを、さらにカジュアルにするため(与えられた役回りに強いカジュアル性を付加するために)、ブルゾンの襟を垂直に立てたままだ。この独特の着こなしは、半世紀近く前にもかかわらず、きわめて現代的である。ブルゾンは、結局彼の仲間のプレイト(サルーミネオ)の手に渡り、プレイトは警官に撃たれて死んでしまうのだが、そのときディーンが、プレイトが羽織ったブルゾンのジッパーを上まで閉めてやるシーンが印象的である。


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